筋肉が大きくなっても筋力を発揮できないこともあると知ったエピソード
2017/09/23
私は30代のアパレル店員です。アパレル店員と言っても男性のために結構な力仕事があります。例えば配送されてきた衣類やシューズといったアイテムを倉庫から店舗に運搬するといった業務や、そこから店内にディスプレイ(陳列)したりといった業務です。その作業が意外に力仕事です。
そういった業務があるためという訳ではないのですが、私は筋力トレーニングを趣味でやっています。理由は昔あまりに細い身体をしていて、それがコンプレックスだったからです。始めた当初よりもダンベルなどの重さは増えてきていて、筋力が付いたのか実際に納品されたアイテムを運搬する業務でも仕事がはかどる様になりました。そこであったエピソードをここに書きたいと思います。
筋力が付いても台車が運べない
新しいアイテムが入荷され店内にディスプレイする時には、倉庫にある段ボールの山から台車に乗せて店内に運び入れます。その時台車にたくさんの段ボール箱を山積みにするとけっこうな重さになります。ある日台車を運搬するときにあった事なのですが、その時は筋力トレーニングを始めて半年が経っていました。
筋力トレーニングと言っても種類は少なくてバーベルを使ったベンチプレス、ダンベルを使った腕のトレーニング、後は腹筋運動を限界が来るまで行うという事を3セットやっていました。これはジムに通いながらパーソナルトレーニングで教えてもらいながらやっていたので、しっかりと効果が出ていったのか体型は少しずつ筋肉質になっていってました。
倉庫で積み上げた台車を運ぼうとしたときです。台車が動きません。その時は運搬するアイテムの数が多かったため台車に積み上げる数も多かったのを覚えています。しかしゆ~っくりとしか台車は動きません。
これでもジムでけっこうな重さで筋肉を追い込まれたりしていたため、台車を動かすなど余裕だと舐めていました。その時は倉庫から数十メートル運んだのですが、けっきょく力尽きてしまい運んだ半分を倉庫に戻しに行くという情けないことに。
効率的な筋力の使い方と、非効率な筋力の使い方
後日ジムのトレーナーにこの事を話してどうして台車を運ぶのが苦労したのかを聞くと、筋肉というのは力を発揮する練習だけでなく、その力を効率よく腕や足に運ぶ動作が必要になるという事。そもそも筋トレというのはすごく非効率な体の使い方をすることで、狙った筋肉を鍛えられるそうです。
例えるなら引越し屋さんが家具を運搬するときのやり方が、筋肉への負荷を分散させて力を効率よく使っているという事なのだそうです。筋トレは負荷を一か所に集中させますし、まったく逆の原理ですね。なので意外に筋肉隆々な人でも力を使う作業が苦手という方はいたりするそうです。
なのでそれから、パーソナルトレーニングで重い台車を効率よく運搬できるトレーニングをやってもらいました。確かにそのトレーニング方法は魅せるための筋肉を作るトレーニングとはまた違っていました。なんというかひたすら動きの練習ばかりやらされた気がして、慣れないせいか少し恥ずかしかった覚えがあります。
しかしその一件以来重い台車が運べるようになりましたし、筋肉の奥の深さも知れたので今となっては良い経験だったなと思います。これは1人でトレーニングしていたら分からなかったことだと思いますね。
スポンサーリンク