【アイシングでアフターケア】きちんとした疲労回復が次のトレーニングの質を上げる

   

激しい筋トレの後に皆さんはなにかケアを施していますか?プロテインを摂ったり連続で同じ部位のトレーニングを避けるなど気を付けているかもしれませんが、その他にも筋トレ後のケアはあります。

例えば激しい筋肉痛が嫌いだという人はどうでしょうか?もしその筋肉痛の回復を早められるとしたら。実はきちんとトレーニングした部位をケアしてやれば筋肉痛が軽くなり、回復も早くなるんです。その方法がアイシングというものです。アイシングとはどうすればいいものなのか、ここではそんなあなたのアイシングに対する疑問を解消していきましょう。

アイシングとはいったい何なのか?

まずアイシングの基本的なことを理解しましょう。アイシングとはねん挫や打撲といった傷ついた体の箇所に氷を押し当てて患部を冷やし治りを早めるという行為です。よく野球の試合の後でピッチャーが肩をグルグル巻きにしているのを見たことはないでしょうか?あれはまさにその試合でボールを投げ続けた肩をアイシングしているのです。

では患部を冷やすのは氷以外のものではダメなのでしょうか?例えば冷たいもので体を冷やすことができるものには、冷シップや保冷剤などがあります。どちらも冷えそうなものですね。しかし実はアイシングに関して言えば、これらはあまり効果がありません。

冷シップは冷える感覚はあるのですが実際はアイシングの効果はないそうです。保冷剤は凍っているものなので物は冷やせるのですが、人間を冷やすために作られているものでは無いのであまりおすすめできません。やはりアイシングで一番効果的なのは名前にもある通り、アイス=氷が1番といえます。

アイシングは筋トレ後におこなうと効果的

筋トレを行なうと筋肉や関節にダメージが残り、その部位が軽い炎症を起こしていきます。その炎症で筋肉は熱を持っているのですが、これがきちんと癒されないうちに同じ箇所をトレーニングするとケガに繋がってしまうこともあり得ます。その筋肉や関節をアイシングで冷やすことで血行の流れが促され回復効果が高まります。その結果筋肉痛も治まりやすくなるという事です。

同じような効果のもので水風呂とお湯風呂を行ったり来たりする入浴の仕方がありますが、この方法も血行を促し疲労物質を排出する方法です。ちなみにトレーニングでダメージを負っている筋肉を温めすぎると回復が遅れてしまいます。なのであまり熱いお風呂に浸かるのは控えた方がいいと思われます。温度で言えば40度以下のお湯が良いでしょう。

打撲やねん挫などのケガをしてしまった時でもアイシングは有効です。私自身、学生時代に極真空手をやっていましたが突きやキックをもらい過ぎたときには氷で冷やさないと、次の日とてもじゃないけど歩くことができませんでした。ですからケガをした時にもアイシングは回復効果を高めてくれるのです。

アイシングの方法を解説

ではアイシングの方法と行う時間などを紹介していきます。まずアイシングの方法は氷を氷嚢(ひょうのう)やアイスパックに入れます。その次に痛めた箇所や筋トレで追い込んだ部位を冷やすために、氷をその箇所に当てていきます。時間にしたら20分くらいがいいでしょう。20分以上やってしまうと身体全体を冷やしたり凍傷を起こしてしまうので気を付けてください。

感覚で言えばアイシングしている箇所がマヒしてきたなと思ったら、氷を離して大丈夫です。そして1時間ほどしたらまた20分その箇所に当てていくのです。これを2~3セット繰り返しましょう。これをするだけで筋肉痛の取れかたが違ってきますので、激しい運動やスポーツをやられている方は1度アイシングを試してみてください。

【アイシングでアフターケアする方法】まとめ

□アイシングとは傷ついた箇所を冷やすことで、炎症を抑え回復効果を高める行為

□冷湿布や保冷材よりも氷でアイシングすることが1番効果が高い

□筋トレ後もアイシングは有効。血管の収縮運動で疲労物質を押し流してくれる。

□アイシングのやり方は患部に20分ほど当てる事を1時間おきに繰り返す。それを2~3セット繰り返す。

アイシングは筋肉疲労を軽減するにはとても役に立ちます。また筋トレと言っても高重量のバーベルやマシンを使用すると関節にも疲労が溜まっていきますので、関節のケアといったことに繋がるのもありがたい事ですね。もしアイスパックや氷嚢を用意するのが面倒な場合にはタオルを何重か巻いてから氷をあてるやり方でもいいと思います。なんにしても直接肌に氷を当てるのは凍傷に繋がってしまうのでそれだけはやめておきましょう。

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