タバコを吸うトレーニー要注目!タバコを吸うと筋トレにどんな影響があるのか

      2017/09/23

日本人の成人男性で平成28年度の喫煙率は29.7%と、約3人に1人がタバコを吸っているという調査結果があります(厚生労働省の最新タバコ情報より)。こう見るとタバコを吸う喫煙者はとても多くいるように感じます。昔に比べると男性の喫煙者はだいぶ減っている様ですが、それでも約3人に1人という事はトレーニーにも喫煙者が多いという事を現しています。

私自身はタバコを吸わない人間なのでよく分かりませんが、苦しい筋トレを耐え抜きその後の達成感とともにタバコに火をつけるのは非常に気持ちがいいのでしょう。しかしちょっと待った!いかに気持ちのいい行為でもそれが筋肉にとっては良くない行為だという事をあなたはおわかりですか?はっきり言って喫煙は筋肉にとってマイナス効果だらけです。ではタバコの何がどう筋肉に悪影響なのか見ていくことにしましょう。

タバコは体内の酸素を不足させる

タバコを吸うことが体にとって良くないことだという事は誰でもわかっていることです。小学生だってわかっています。でも吸っている大人は多い。これにはやはりタバコ特有の依存性が理由です。ギャンブルと同じように時間が経つとまた吸いたくなって手が伸びる。

そんなタバコには体内の酸素を消費する作用があります。タバコの成分に一酸化炭素COがあるのですが、これが体内に入ると赤血球の中のヘモグロビンとつながります。本来ですと酸素とヘモグロビンが結合するものなのですが、一酸化炭素は酸素の200倍ヘモグロビンととつながりやすいです。

すると酸素が赤血球に運搬されなくなるため体内の酸素濃度が少なくなるのです。これがどういった事になるかというと、食べ物からのエネルギー吸収率が低下するということです。食べ物を消化吸収する際には酸素が必要となるために、酸素不足は体内に栄養が取りこまれません。という事は筋肉を大きくする際のタンパク質や糖質が吸収されづらくなり筋肉が作れなくなってしまうのです。

タバコは集中力を鈍らせる

以前職場の同僚が「タバコを吸うと仕事に集中できる」と言っていました。しかしそういった効果がタバコにあるとは科学的には証明されてはいません。落ち着けるから集中できるといった感覚は一瞬であると言えます。

実際のところは集中力はタバコを吸うことで鈍っています。集中できない状況というのはトレーニーで言えば体の反応に鈍感になるという事です。その日の疲労具合が分からないし筋トレの際のターゲットを意識できません。

また体の反応が遅れるという事は例えばバランスをくずしそうなときも危険を予知できなくなります。私が働くスポーツクラブであった話で、喫煙するトレーニーがフリーウェイトゾーンでダンベルフライを実施中にバランスをくずし指を怪我する事故が起きました。寝不足や疲れといった他の要因もあるかもしれませんが、タバコをよく吸う方であったのも事実です。ケガを防ぐ可能性を上げるためにも、筋トレ前の喫煙は避けるべきですね。

タバコを吸うと筋トレがしんどい

個人的にはここの理由がタバコを吸いたくない1番の理由なのですが、タバコを吸っていると筋トレがキツくなります。キツイというのはどういう事かと言うとタバコを吸うことによって心拍数が上昇します。タバコの煙はまずはじめに肺に取り込まれますから、喫煙によって普段タバコを吸わない人に比べてると息が上がりやすくなります。これによってもし仮にタバコを吸ってなかった場合よりも喫煙していることでキツく感じるのです。

これが理由で筋トレの効果が上がらなくなります。筋トレは無酸素運動ですから酸素は必要ないと勘違いする方もいますが、実際は力を込める一瞬で息を止めるだけであとは普通に呼吸しなければいけません。筋肉内に酸素が無ければパワーは発揮できないのです。本来なら上がるはずの重量が酸素不足で上がらないので、筋肉の全ての力を出し切れずに限界がきててしまいます。

それでは筋肉の成長は見込めません。タバコを止めるだけで筋肉が増える可能性すらあるのです。こんな調子で効果が上がらなければモチベーションも下がってきて、筋トレをやめたくなっちゃいますよね。

タバコをやめるときのポイント

トレーニーだけではなく全ての人の健康にとって喫煙は有害ですので、禁煙できることなら禁煙した方が良いのは言うまでもありません。ですが簡単にタバコがやめられるなら誰も苦労しないわけです。そこでタバコをやめるためのポイントを挙げていきました。すべて実践しやすい簡単なものなので、やりやすいものから始めてみてください。

・タバコ関係の物をすべて捨てる
お金も時間も一切かからないことがこのタバコを捨てるという事です。要はタバコが手元にあるからストレスや何かの達成感で吸いたくなってしまうのです。大元であるタバコとライターや灰皿などタバコにまつわるものすべてをゴミ箱に捨ててしまいましょう。思いのほかすっきりしてストレス解消にもなります。

・タバコの臭いがするところを避ける。
職場の喫煙所、居酒屋、パチンコ屋などタバコの臭いがするところは街中にたくさんあります。そういった場所には極力近づかないようにします。一番難しいのは職場の喫煙所でしょうか。飲み会の誘いなどは禁煙が習慣化するまで断るくらいの気持ちが必要です。家族に喫煙者がいるようなら自分の前では吸わないように協力を依頼しましょう。

・他の物事に集中する
タバコを吸いたくなったときなどは何か別の夢中になることをしましょう。町中に繰り出す、車を運転する、それこそ筋トレするなどやれることはたくさんあります。自分がストレス解消になることがいいですね。もちろん前提条件はタバコを持っていないこと、タバコの臭いに近づかないこと。持っていれば何かの合間に吸いたくなってしまいますからね。

【タバコを吸うと筋トレに影響すること】まとめ

□タバコを吸うと体内が酸素不足になり、食べ物からのエネルギー吸収率が悪くなる。

□喫煙は長く見ると集中力を低下させる。

□タバコは体力の低下を招く。血液を通して筋肉内にも酸素はめぐっており、酸素不足になることによってパワーが出なくなる。

□タバコをやめるにはタバコ自体を持たずに、臭いがするところにも近づかないこと。

以上まとめを総合すると喫煙=筋トレの効果が出なくなるという事が分かりますね。せっかく頑張った筋トレが水の泡になってしまうのはもったいないですよね。私は喫煙経験がほぼないので多くのことは語れませんが、タバコを吸うと集中力が低下するという事実は意外でした。この影響のことはタバコによって仕事に集中出来ると言っていた友人にも伝えてやりたいと思います。

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