【筋トレ直後のお風呂】実際のところ身体に良いのか?悪いのか?

      2017/09/23

筋トレで汗を流した後のお風呂は気持ちがいいですよね。ガッツリ筋トレで追い込んだ後のお風呂というのは全てを締めくくるという意味でもちょうどいいと思います。しかしちょっと待った!実は筋トレで身体を追い込んだ後の入浴というのは危険が伴うというのをご存知でしたでしょうか?

身体の疲れを取る意味で入っているのにそれが身体にとってマイナスになるというのは本末転倒です。筋トレ後のお風呂の何が悪いの?そう思った方はぜひこのまま読み進めてください。あなたがしんどい思いをして行なった筋トレが仇となってしまうかもしれませんので。

筋トレ直後の風呂がなぜ体に悪影響なのか

ではさっそくお風呂が体に与える影響を見ていきます。筋トレ直後は筋肉の血流が増えているのと、筋肉の炎症によって火照った状態になっています。その状態で高温のお風呂に入ることは筋肉に大きな負担をかけてしまいます。

またトレーニングによって心拍数の上昇もあるため、筋トレ後にすぐお風呂に入ると心臓にも負担がかかってしまうのです。皮膚呼吸ができない状況であるという点でも心拍数が上がります。実は人間は花や口だけではなく皮膚の毛穴からも酸素を取り入れています。なのでお風呂やプールの中にいるだけで普段陸上で生活している時よりも呼吸が制限されているのです。筋肉を追い込んだ後に呼吸が制限された熱いお湯の中に長くいれば誰だって意識がもうろうとしてきます。

人によってはトレーニングをしていなくてものぼせてお風呂の中で倒れてしまう方がいますが、これも体温が上昇し呼吸が苦しくなる状況で起きやすいです。実際に私が以前働いていたスポーツクラブでもお風呂の中で倒れたり、動けなくなったりして運び出されてしまう方がいました。運動をしてなくともそうなのですから、筋トレをして体力を消耗した状態では入浴の負担でさらに体力を使ってしまいます。そこで無理をしてお風呂に入っても体は耐えられなくなってしまいます。決して無理をして直ぐにお風呂に入らないように注意しましょう。

筋トレの後にお風呂に入りたい場合に注意するポイント

筋トレ後に入浴する事のデメリットをあげましたが、それでもお風呂に決して入るなと言いたい訳ではありません。どうしても湯船に入りたい場合はお風呂の温度は少しぬるめの方がいいです。あまり熱いと筋肉への負担が大きいと書きましたが、目安として41度以下の温度でなら呼吸などが
落ち着いたのを確認して入るといいです。夏場ならば40度以下の温度で入るくらいがちょうどいいと言えるでしょう。

さらにポイントなのは“筋トレの直後に入浴”というところです。ジムから引き上げてきて直ぐに入浴する事が心拍数や血圧が上がって体の負担になりますので、筋トレが終わった後にしばらく時間を置いてお風呂に入るといいです。これなら筋トレ直後に直ぐにお風呂に入るより身体への負担は少ないと言えます。これは人により色々と意見があるようですが、短くても30分くらい経てば湯船の中にゆっくりと入ることが可能です。

むしろぬるめのお湯で体を温めれば筋肉の乳酸や老廃物が流され疲労回復の効果があるので、身体のコンディショニングには持ってこいなんですね。ホームトレーニングを実施している方であればお風呂の設定温度は自由自在なので調整してください。スポーツクラブに通っている場合は調整が出来ないので、あまり熱いようならシャワーのみにしておきましょう。

実際のところ私が筋トレした後はほぼシャワーのみで終わらせます。その日に追い込んだ幹部にシャワーを当てるだけでも良いマッサージ効果を得ることができますし、シャワーならば筋肉を温めすぎる心配もありません。事実いわゆるスポーツクラブではない、ボディメイクに特化したトレーニングジムではシャワーのみのアメニティという施設が増えています。これも筋トレ後に風呂での入浴は必要ないという事の表れであると言えます。

風呂に入るタイミングは他にも気をつけるべきところがある

実は筋トレを終了した直後に風呂に入る場合と、それ以外でも入浴を外した方がいいタイミングがあります。それが筋トレの直前です。私はこのような習慣がなかったので最初は驚いたのですが、私のジムの会員でこれから体を動かす前にお風呂に入り、その後ストレッチをしているのでした。話を聞いてみると「体が温まってウォーミングアップ代わりになるし、体も柔らかくなってストレッチが楽になるから」ということでした。

実はこれ、高強度なボディメイク目的の筋トレには非常にもったいないやり方です。1つ目の理由としては、ストレッチを筋トレ前にすると関節の可動域が広がり過ぎてしまう事です。ボディメイクするには強い筋肉の収縮で大きな負荷をターゲットに与えなければいけませんが、ストレッチで可動域を広げすぎると筋肉の収縮がやりづらくなってしまいます。収縮↔伸長(ストレッチ)という意味からも、伸ばし過ぎると固めずらくなるのです。

2つ目の理由としてはお風呂に入ることで緊張が解けてしまうということです。どういう事かというと、筋トレで高重量で追い込んだり限界までオールアウトする(筋肉を使いきる)にはある程度の興奮状態に精神を持ってこなければいけません。アドレナリンを出してやらなければリミッターがかかってしまい、筋肉の持つポテンシャルを最大限使い切ることができないのです。入浴には副交感神経を活発化してリラックス状態を作ってしまうので興奮状態を作ることが難しくなってしまうのです。

ということで筋トレ前にウォーミングアップとストレッチをするなら軽い重量でフォームチェックしながら筋肉の温度を上げていくやり方がいいです。そして筋肉を伸ばす静的ストレッチではなく、肩や足関節を回すなどの動的ストレッチを行ないましょう。サッカー選手が試合前にやっているようなやつですね。これならば筋肉自体は伸ばしていないので、筋肉の収縮活動を妨げることもありません。なお軽い重さで行なうフォームチェックならば、フォームチェックの際に筋肉を動かすので動的ストレッチの効果もありやはりおすすめです。

【筋トレ直後のお風呂が体に与える影響】まとめ

□筋トレ直後は筋繊維の炎症や心拍数の上昇があり、その状況での入浴は身体に大きな負担がかかる。

□筋トレの後に風呂に入る場合は30分ほど間を空け、41度以下のぬるめのお湯に浸かる

□入浴には老廃物の除去や筋肉のケアといった効果がありメリットは多数ある。

□トレーニング前の入浴は関節の可動域が広がり筋肉の収縮をしずらく、リラックスした状態になり限界まで追い込みずらいといったデメリットがある。

筋トレ直後の悪影響を書いていきましたが、よく考えてみたら限界の負荷で筋肉を追い込んだ後に直ぐにお風呂に入りたくなるのかどうなのか私は疑問に思えました。トレーニング直後は息も上がりプロテインなども飲みたいので、そういった場合私はシャワーのみで汗を流してしまいます。

ですが筋トレ後はシャワーでも、1日の締めには必ずお風呂に浸かります。やはりその日の疲労を抜くにはシャワーだけよりもお風呂に入浴が良いですね!本格的な筋肥大をしてボディメイクをしていく方は、追い込んだ後の入浴には気を付けるようにしてください。本来は体のケアである入浴で体を疲れさせてしまっては本当に本末転倒ですので。

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