【筋トレをして体の変化が現れない人の4つの共通点】ハードな筋トレで負荷は与えているのだけれど・・・

      2017/09/23

長くジムに通っているのになかなか体の変化が現れない、たくさん食べているのに筋肉を大きくできない、パーソナルトレーナーに見てもらいながら筋トレしても効果が分からないなど、頑張っているのに変化できないという人はいると思います。しかし反対にきちんと成果を出せている人もいます。

私は大手スポーツクラブでパーソナルトレーナーとして活動してきましたが、体に変化が現れる人と変化できない人との違いはいったいどこにあるのでしょうか?ここでは体づくりで変化できないという方に共通するポイントをあげてみたいと思います。自分に当てはまる項目があるかどうかチェックしてみてくださいね。

物事の継続が苦手である

筋トレで筋肥大の効果を実感するには少なくても2ヶ月~3ヶ月はかかるものなのですが、なかなかそこまで筋トレ自体を続けることができないという方がいます。筋トレの行為自体が苦しいものなのでなおさら継続する事ができないというのはすごくよく分かります。

例えるなら筋トレは作物を育てる行為に似ています。畑に種をまいて水を毎日やり続ける必要があります。やっと小さな芽が出てそれからも少しづつのスピードで成長させていく、それこそ薄い皮を重ねていくようなイメージの作業が筋トレなのです。今の世の中ではインターネットの普及でワンクリックで欲しい情報が簡単に手に入る世の中です。そんな便利な時代にじっくり変化を待つという事ができない方が増えているのかもしれません。

ですが筋トレは継続が本当に大事で、最初の3ヶ月はトレーニングを定期的にやり続けるのです。その日どのくらい追い込めるかやどんな食事を取るかよりも、3ヶ月間トレーニングを続けることの方が大事なのです。そんな筋トレですが物事の継続を学ぶという意味で、非常に素晴らしい存在でもあります。体が魅力的になるだけではなく、努力することの尊さやそこに生まれる自信を手に入れることが出来るのです。

他人に必要以上に対抗してしまう

ジムに行くとつい他人と力比べをしてしまいがちです。特に男性は生まれながらに持つ雄の習性なのか、他の男性(雄)より強くあろうとします。※そうしないと種の保存ができませんので。しかしトレーニングは他人との力比べや競争ではありません。しっかりとしたフォーム、速さで行い、回数や重量を調整していくなど力を使うトレーニングですが頭もすごく使うのです。

初心者は特に、他人を意識しないという事ができないので注意しましょう。1番ありがちなのは自分がコントロールできる重さ以上の重量設定にしてしまうことです。目安では重りを上げるときだけではなく、下ろすときも時間をかけ負荷を与えているかどうかです。下ろす際に力が抜けているようでは重さが合っていないので、軽い重量に変更しましょう。

他の人よりも重いものを上げていると、優越感を感じて自分をすごいと思いがちです。しかし無理な重量設定にするとフォームが乱れて怪我をしやすかったり、筋肉が変化しないままですので適正な重さでトレーニングを行いましょう。

また体型についてもそうです。筋肉がしっかりついている方はそれだけ長く筋トレを継続してきている方です。それこそ10年20年とやっている人はザラにいます。なのでその体型と自分を比較して自信を無くす必要はまったくありません。筋トレ1ヶ月目の方は筋肉が少なくて当然なのです。人よりもまず自分に目線を向け、しっかりとした内容の筋トレを心がけましょう。

トレーニングはしっかりとするが、食事や睡眠がおろそかになってしまう

食事をとるときはただ多くの量を食べるのではなく、その質にもこだわりましょう。筋肉の主原料であるタンパク質を多く摂ることはもちろん、タンパク質合成を助けてくれるビタミン群をしっかりと摂るのです。ダイエット期でなければ糖質も筋肉づくりには欠かせませんので、適当に済まさずに食べてください。

もう一つは食べる事だけでなく、いかに空腹状態を避けるかという事も大切になってきます。筋肉は長い時間空腹が続き、栄養が体に入ってこないと筋肉を分解して糖質を作り栄養を取ろうとします。これを異化(カタボリック)作用といいますが、この異化作用をできるだけ防がなければいけません。なので時々間食も取って常に栄養を供給する状態を作るのです。6時間以上は食事の間を空けないように注意しましょう。

また睡眠のことも考えましょう。睡眠はしっかりと取ることにより傷ついた筋肉が修復され、以前より強く大きくなる超回復が起きます。なのでしっかりとした睡眠時間は筋肉の変化に大いに関係するのです。できることなら7時間以上は睡眠時間を確保して欲しいですね。普段6時間寝れば十分という方でも本格的な筋トレは体に疲労をため込みます。なのでいつもよりも長く寝ないと体の変化が思うようにできないでしょう。

筋トレは興奮作用もありますので寝つきが悪くなる問題もありますので、夜更かしにならない事にも気を付けてもらいたいところではありますね。という事で十分な食事と適度な睡眠は体型を変化させるうえで大切なことですので、トレーニングだけでなくしっかりと取り組んでいきましょう。

全てのことをパーソナルトレーナーのせいにしてしまう

自己流の筋トレでは体の変化が見られなく、パーソナルトレーニングを申し込む方もいることでしょう。パーソナルトレーニングとはその人専属のトレーナーを用意して、トレーニングメニュー作成からフォームの改善やアフターケア、その他にもトレーニング後の食事などのアドバイスまでを一通り管理してもらえます。その人の課題点を浮き彫りにしてくれ、どこを改善するべきかが分かるのです。

今は自宅に呼んでパーソナルトレーニングを受けることもでき、わざわざジムに入会する必要もありません。パーソナルトレーニングは成果の出ていない人にとっては有効な手助けになります。そこそこのお金はかかりますが効果的な自己投資と言えましょう。

ここで注意することは、パーソナルトレーニングを申し込んだからと言って絶対に見た目が変化するとは言いきれないということです。もちろん自己流で続けるよりははるかに効果が出やすいですが、トレーニングを実行するのは他でもない自分自身です。トレーナーがあなたの筋肉に負荷や刺激を入れる訳ではありませんし、実際に筋肉に負荷を与えてやる役目や体を作るための食事を選ぶなどの行動をするのは自分自身です。

パーソナルトレーニングで結果の出ない人の原因の1つは、そのトレーナーの指導方法に問題がある可能性もありますが、申し込んだから何とかしてくれるという他力本願な気持ちにもあります。車の免許も実際に車を運転したり交通ルールを勉強するのは受講生なのと同じで、そこに当人の努力が介入しなければ本当に体を変化させることはできないのです。  

ちなみに実際に体が変化している方の特徴としては、積極的に筋トレや食事などの質問をしてきますし、こうしてくださいとアドバイスしたことは素直に実行してきます。それだけ積極的な姿勢が差となります。反対にあまり変化がない人は、そこに自己流のアレンジを加えていたり何だかんだと理由を付けて結局やらなかったりします。その道のプロがアドバイスする内容を勝手に変えたり、やらなかったりすれば変化できないのは当たり前ですよね。

【筋トレをして変化が現れない人の共通点】まとめ

□筋トレは時間がかかる行為。簡単に結果がでるものではないと認識しよう。

□筋トレは競争ではない。人と比べることよりも自分のトレーニング内容に集中しよう。

□食事と睡眠は体づくりにおいて重要な要素。体のケアもしっかりと行うことが効果を出していく秘訣。

□パーソナルトレーニングはプロの指導の下に筋トレの結果を引き出してくれるプログラム。だが実際に結果を出すのは指導者ではなく本人の頑張りが全て。他人まかせの意識では結果は現れづらい。

以上が私がスポーツクラブでパーソナルトレーニングを実施していて感じた、筋トレで体を変化させることができない人の共通点です。きちんと結果が出てくる人の特徴はやはり素直に指導者の言う事を聞いて、即座に行動に移すという気持ちの問題だと思います。筋トレを始めてあまり体の変化が分からない方は、トレーナーにフォームを見てもらいアドバイスをもらうことから始めてみてください。

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